「Healthcare x blockchain meet up」参加報告
2018年7月2日、千代田区麹町で開催された「Healthcare x blockchain meet up」に参加しました。ブロックチェーン技術を用いて医療情報技術の課題を解決しようという試みです。
お気に入りに追加エストニアは人口130万人で、医療費はGDPの6%を占めます。
医療でのIT利用としてエストニアはとても発展しており、日本では各病院にあるカルテ情報を共有することができて、804年分の人件費の削減に成功しました。
エストニアでは、病院や薬局間で電子化されたカルテで情報が一元化されており、飲み合わせがいけない薬の情報や運転免許の更新も健康情報をもとに更新して良いかが判別されます。
患者が中心となる、ブロックチェーンベースの個人医療情報プラットフォーム「SDK v0.1」について(Dr. Allen Wookyun Kho氏)
ヘルスケア分野においてブロックチェーン技術を活用するという、弊社のプロジェクトと似たプロジェクトはこれまでにもたくさんありましたが、それらのプロジェクトはほぼ不調に終わってきました。
我々はそういったプロジェクトとはアプローチが異なります。
巷には、様々な情報が溢れているが、そういった情報は必ずしも改ざんされていないという保証はありません。
医療情報もそれと同じですが、情報をブロックチェーン上で運用することにより、情報の利用しやすさと信頼性を確保します。
ブロックチェーンはオープンソースなので、自分の情報がすべての人からアクセスされるのではないかという不安がみなさんにはあるでしょうが、患者個人が許可した情報にしかアクセスすることができないシステムであれば、そういった心配はありません。
解決しなければならない課題
弊社はブロックチェーン技術を用いて、PHR(Personal Health Record/個人向け健康管理技術)を開発しました。
私達は、「安全性・信頼性」、「標準化」、「参加」、という3つの問題を解決する必要がありますが、「安全性・信頼性」は、ブロックチェーンを使えば解決できます。
「標準化」は、弊社がトークンを発行することにより、多くの人に参加してもらうことができるので解決します。
「参加」は、HL7(Health Level Seven/医療情報システム間の ISO-OSI 第 7 層アプリケーション層)というツールが使われることが一般的ですが、これが使われていなくても、代替のツールを作ることにより、解決することができます。
今韓国では大手企業など、ブロックチェーンの実証実験が進められており、大きな病院と実証実験し、韓国政府から支援を受けて実験が行われています。
韓国はブロックチェーンの可能性のある分野としてヘルスケアが最も希望にあふれていると考えられています。