マウントゴックスとは?

マウントゴックス(株式会社MTGOX)は、東京都渋谷区に拠点を構える2009年に設立された会社であり、世界中で人気のトレーディングカードゲーム「マジック・ザ・ギャザリング」のトレーディングカードを売買する会社でした(会社名も「マジック・ザ・ギャザリング(Magic The Gathering)」の頭文字「MTG」が由来)。

その後、マウントゴックスは、2010年にビットコインの取引所として事業を開始し、2011年から経営権を握ったマルク・カルプレス氏による体制の下、2013年4月には世界中のビットコイン取引量の約70%を取り扱う世界最大級の取引所に成長しました。

マウントゴックス事件とは?

約75万BTCが消失したマウントゴックス事件

マウントゴックス事件とは、2014年2月、世界最大級の取引所であったマウントゴックスがハッキングにより破綻した事件のことです。

この事件によって、ビットコインが約75万BTC(当時の取引レートで約470億円)、顧客から預かっていた現金約28億円が消失し、被害を受けた投資家はもちろんのこと大きなニュースとして世界に衝撃を与えました。

顧客の大半は外国人でしたが(日本人の比率は1%未満)、日本人の認知度が低い状態でこのような事件が起きたことによって、日本人は「仮想通貨は危険」といったネガティブなイメージを持つようになったと言われています。

ビットコイン価格の下落率も凄まじく、その後の経営破綻によって、一時30%以上も価格が下落しました。

CEOであるマルク・カルプレス氏は記者会見で「ビットコインがなくなってしまい、本当に申し訳ない」と謝罪しました。

マウントゴックス内部の人物が事件に関与?マルク・カルプレス氏が逮捕

その後状況が一変して、2015年8月1日、マルク・カルプレス氏が社内システムを不正に操作して、自分名義の口座残高を100万ドル水増しをした疑いによって逮捕されると共に、マウントゴックス内部の人物がビットコインの消失事件に関与している可能性が浮上しました。

マルク・カルプレス氏は、横領への関与を否定していて、

クリーンなビットコイン・マーケットを作ろうと、大切にマウントゴックスを育ててきたので、不正や、顧客に迷惑が及ぶことなど、絶対にしていません。間違って逮捕されることは、とても悲しいけど、これも大好きな日本の一部だと思って、受け入れようと思います

と弁護士を通じて産経新聞にコメントを出しました。

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