IT先進国エストニアについて

ラトビア、リトアニアとともに「バルト三国」と呼ばれているエストニアは、世界最先端のIT先進国です。

エストニアは、行政サービスの99%が電子化しており、結婚や離婚、不動産関係以外の手続きが全てオンラインで完結することが出来ます。

先進国と呼ばれる日本から見ても、近未来的な国であると言えます。

エストニアの特徴

面積:4.5万km²(九州+沖縄)

人口:約132万人 (福岡市より少ない)

地形:ほぼ平地(318mの山が最高峰)

首都:タリン(人口約45万人)

言語:エストニア語(エストニアの国籍を取得するには、エストニア語が必要)

宗教:ほぼ無宗教。他にロシア正教、プロテスタント(ルター派)等

政体:共和制(議院内閣制)

元首:ケルスティ・カリユライド大統領(任期5年)→最近、大統領に対する暴力を使わないプチクーデターがあった。大統領は行政権がなく政治的発言はあまりしない。

議会:一院制、101議席(比例代表制)、最大政党に組閣令

GDP:209億ユーロ(約2兆7149億1千万円。経済はあまり発展していないが良好)

一人あたりGDP:15,945ユーロ(約2,071,255円。EU平均の約6割)

*GDPは1ユーロ=129.9円で計算しています。

エストニアの位置

IT先進国エストニアが計画した仮想通貨「estcoin(エストコイン)」プロジェクトとは?

estcoinとは、エストニア政府がブロックチェーン技術を用いて開発を明らかにした仮想通貨です。

estcoinは、ペッグ通貨・ステーブルコインという法定通貨と等価交換(等しい価値を有するものを相互に交換すること)がすることが出来る仮想通貨の発行を目指していましたが、この革新的な取り組みはEU(ヨーロッパ連合)からの批判等によって頓挫することになりました。

EUからの批判

エストニアはEUに加盟しているので、ユーロを通貨として使用していますが、EUに加盟する国の共通通貨はユーロでなければならないというユーロ圏の条約にestcoinが違反すると、ヨーロッパ中央銀行のトップであるMario Draghi氏から批判されています。

estcoinの今後

estcoinは、新たな通貨を作るのではなくエストニア独自の行政システムであるE-Residency(電子居住権)等のコミュニティと連動して発行されると言われていますが、estcoinにこだわってEUの経済圏から離脱するようなリスクをとらないのでは、と言われています(EUに所属することによって、安定した経済基盤を有している為)。

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