三菱UFJフィナンシャル・グループが開発するMUFGコイン

MUFGコインは、世界有数の金融グループである三菱UFJフィナンシャル・グループが、ブロックチェーン技術を活用するコインとして、開発が公表された当初から高い関心がもたれていました。

そして、この度、完全にオリジナルのブロックチェーン技術の開発をAkamai Technologies(アカマイ・テクノロジーズ、マセチューセッツ州ケンブリッジ)と共同で作成しました。

MUFGコインに用いられるブロックチェーンの名称は決まっていませんが、データ処理の速度がクレジットカードの処理速度を超えるといった点など、その性能は目を見張るものがあります

MUFGコインは、三菱UFJ銀行の代表取締役である平野信行氏が、ビットコイン以上に世界の人々に支持される仮想通貨を目指しているので、ビットコイン以上に幅広い用途で使用されるように、ボラリティや処理速度、流動性にも配した上で、IoTや新技術に対して対応していく姿勢です。

実際に使用する為には、法定通貨をMUFGコインに交換しなければならないので、自身の口座を所持しないとならないのですが、今後、MUFGコインが発行される頃には、使用にあたっての様々なインフラが整えられていき、様々な場所でMUFGコインが使用できるようになるでしょう。

世界では、様々な金融機関がブロックチェーン技術を利用したオリジナル通貨の発行を発表していますが、その中で三菱UFJフィナンシャル・グループが発行するMUFGコインは、世界の金融機関の中で実現に向けて最も進んでいるコインであるので、実現に向けて期待が持てます。

MUFGコインの今後

MUFGコインをペッグ通貨(ステーブルコイン)とした理由は、ビットコインをはじめとした仮想通貨によるボラリティが様々なことに影響することをおそれたためです。

今後は三菱UFJフィナンシャル・グループに続いて、みずほ銀行やゆうちょ銀行、地方銀行が協同して発行するJコインが発行される予定されたり、海外の仮想通貨取引所が参入を示したり等、「規制!規制」と叫ばれている冷え込んだ日本の仮想通貨市場は、もともとは大きな可能性を秘めた市場であると言えるでしょう。

MUFGコインの処理能力は、国際送金プラットフォームXRPの処理能力以上であり、MUFGコインの技術は、世界のビッグデータでさえも処理していくことができると考えられるので、あらゆる金融機関でMUFGコインの技術や能力が活用されていくかもしれないので、今後の動向に注目です。

関連するまとめ

コインチェックの事件を受け、NEM財団が自動追跡プログラムを開発

日本の取引所であるコインチェックが580億円相当のNEMが盗まれたことを受けて、盗難されたNEMの自動追跡プ…

ブロックチェーンスタイル / 7487 view

アメリカ株式市場NASDAQ(ナスダック)が、仮想通貨市場の合法化を目指して非公開で…

2018年7月27日、アメリカの株式市場NASDAQ(ナスダック)が、仮想通貨市場の合法化に向けた会合を非公…

ブロックチェーンスタイル / 752 view

SET(タイ証券取引所)が、仮想通貨取引所のライセンス申請を計画

2019年1月17日、SET(タイ証券取引所)が財務省に対して仮想通貨取引所を立ち上げる為に、取引所のライセ…

ブロックチェーンスタイル / 521 view