仮想通貨VS中国電子マネー

中国では、AlipayやWe Chat Pay等といったキャッシュレス決済が急激に成長している(現在の利用者が10億人以上)。

仮想通貨のような流動性や送金機能、スマートコントラクト等のコイン特有の機能等は持ち合わせていないが、中国では既に普及が進みすぎて、現金が使われることはまれらしい(知り合いの中国人はWe Chat Pay派で、「お店で現金を使うと嫌な顔をされる」と言っていた)。

そして、AlipayやWe Chat Payが海外進出を目論んでおり、既にAlipayは日本で4万店舗以上が導入して、その増加率も急激だそうである。

日本では、ペイペイが100億円還元キャンペーンという謳い文句で派手なキャンペーンを行なっていたことは記憶に新しいが(ペイペイ詐欺等色々あったが、日本人に馴染みの薄いキャッシュレス決済は大きなインパクトがあった)、このような中国の決済サービスの海外進出は、状況によっては、仮想通貨は立場的に逆境に追いやられるかもしれないと思う。

2020年に開催予定の東京オリンピックや来日外国人の増加によって、日本でもキャッシュレス化が進んでいくだろう。

日本で仮想通貨が普及する前にAlipayやWe Chat Pay等が普及するのか、それともこれらの決済方法に仮想通貨が屈してしまうのか、中国人はともかく中国政府は仮想通貨に対して非常に敵意を持っているので(非中央集権制等)、2019年はどんな年になっていくのか注目をしていきたい。

2019年は仮想通貨の良い話を多く聞くことが出来る年になれば良いと思う…それでは、みなさん良いお年をお迎えください。

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