※2018年2月13日現在のものです。
イーサリアムクラシックの成り立ち
仮想通貨でベンチャー企業に投資を行うTHE DAOで起きたハッキング事件により、イーサリアム財団が事態を収束させる為、そこで行われたのがハードフォークという仕様変更を行いました。
これに対しイーサリアム開発チームは「ハードフォークによって不正送金が行われる前の状態に戻す」という手段を取ることで解決を図りました。そして最終的にはコミュニティの約90%がこれに賛成し、ハードフォークが実行されイーサリアムの不正送金は無効化されました。
この対応が中央管理的な介入であるとして、あくまで非中央集権的な暗号通貨を目指すコミュニティの一部が反発し、ハードフォークを拒否しました。その一部の技術者が新しいプロジェクトとして作ったのがイーサリアムクラシックです。
イーサリアムクラシックの価格推移・時価総額・供給量・取引量
イーサリアムクラシックの価格推移
2016年7月 約160円(2016年7月20日に実施されたイーサリアム(Ethereum)のハードフォークが行われたことをきっかけに、イーサリアムから分裂して誕生)
2017年5月 約650円(2017年5月下旬に価格が高騰。
一時、2,000円を超える)
2017年9月 約1,500円(一時、2,000円を超えるも2017年9月下旬から1,000円を下回るまで下降する)
2017年11月 約1,800円(2017年11月下旬から価格が上昇し、3,000円を上回る)
2017年12月 約3,000円(一時、4,000円を上回るも、価格が下降し、年末の時点で3,000円を下回る)
2018年1月 約4,200円(3,000円から4,000円台を推移していたが、月末に3,000円を下回る)
2018年2月13日 約2,800円(一時期、約1,700円を下回るも、上昇、下降を繰り返し、左記価格となる)
イーサリアムクラシックの特徴
スマートコントラクト機能
イーサリアムクラシックはイーサリアムと同じように、スマートコントラクト機能をもつ非中央集権のプラットフォームです。
ハードフォークを決して行わない
イーサリアムクラシックはTHE DAOで起きたハッキングを機に誕生したという経緯から、ハードフォークを決して行わず、ハードフォークをするとしてもプロトコルレベルでの脆弱性やバグが見つかった時、もしくは機能的なアップグレードを行う必要がある時のみに限ると強く主張しており、耐ハッキング性を向上させるためにイーサリアムよりも拡張性を制限しています。
イーサリアムとの関係
イーサリアムクラシックは、中央集権的なリーダーシップをもって開発を進める姿勢への対抗姿勢を公式サイト内でも強く主張しています。
特にイーサリアム本来のブロックチェーンを今後開発することはないと繰り返し主張するイーサリアム財団や開発者に対して強く反対する姿勢を表しています。
イーサリアムクラシックはイーサリアムとの違いがほとんどないので、
イーサリアムの価格変動の影響を受けたり、逆にイーサリアムの価格に
影響を与える傾向があります。