DPoSとは
DPoSはコンセンサスアルゴリズム「Delegated Proof of Stake」の略です。
代表的な仮想通貨は、イーサリアム(ETH)やイオス(EOS)等が挙げられます。
POS(Proof of Stake)は、通貨の保有量が多いほど取引を承認できる仕組みなのに対し、DPOSは通貨の保有量によって投票する権利が与えられ、その投票で選出されたノードが承認を決定するコンセンサスアルゴリズムです。
選挙制度みたいなイメージで、保有している通貨が多いノードに投票権が与えられ、通貨保有者の中で承認者に立候補しているノードに対して投票を行います。
そして選出されたノードが承認者となって報酬が得られる仕組みになっています。
DPoSは投票で承認者を決定することから、より民主的なコンセンサスアルゴリズムであるといわれています。
またDPoSは、PoWのように膨大な計算処理をして承認者を決定するのではないので、承認スピードが速く消費電力が少ないというのもメリットです。
DPoSの問題点
メリットが多いDPoSですが、取引を承認者を決定する投票を行う上で、立候補している人達や通貨を大量に保有する人達が集まって自分たちの意に沿うような立候補者を選出したりするといったことも可能であるため、データの改竄などといった、不正な取引も起こりえます。
民主的な仕組み(コンセンサスアルゴリズム)ではありますが、中央集権的になりやすく、取引の承認をコントロールできる危険性はないとはいい切れない点がデメリットです。