Blockchain or Money〜株式会社ビットアルゴ取引所東京 代表取締役 尹 煕元氏の講演 その1〜
2018年6月26日〜27日、東京国際フォーラム ホールで開催された「JAPAN BLOCKCHAIN CONFERENCE」において、株式会社ビットアルゴ取引所東京 代表取締役 尹 煕元氏が講演した内容を報告します。私達が普段使用している法定通貨に関する話です。今回は〜その1〜です。
お気に入りに追加お金の話(貨幣社会とブロックチェーンの話)
お金の定義
■物を買うことが出来る。
■価値を測ることが出来る。
■資産を固定することが出来る。
貨幣社会と我々の感覚
我々は貨幣社会に生きているが、政府や国家が発行した貨幣を無条件に信じすぎているのではないか。
普通の人は、今所持しているお金が将来にわたって価値がありさせすれば良いと思っている(お金がこれからも今までと同じように使えれば良く、特に意識していない)。
これは、言い換えてみれば、お金を受け取る側(サードパーティー)が誰であっても関係がなく、お金と呼ばれている物に対して相手が価値を感じ、交換に応じてくれさえすれば良いだけである。
紙幣や硬貨の原料費
政府は硬貨や紙幣を発行することにより、お金儲けをしている。
■ 1万円札 → 約25円
■ 5千円札 → 約19.5円
■ 千円札 → 約13.3円
■5百円硬貨 → 約64.5円
■ 百円硬貨 → 約15.3円
■ 五十円硬貨→ 約8.7円
■ 十円硬貨 → 約3.6円
■ 五円硬貨 → 約2.3円
■ 一円硬貨 → 約1.8円
一円硬貨以外は、貨幣を発行すればするほど、その発行主体が儲かる仕組みである。
国や政府が貨幣発行主体というポジションを手放さない理由でもある。
サトシ・ナカモトによる問いかけ「ブロックチェーンは、お金の新たな時代?」
古代中国 古代ギリシャ(紀元前1500年〜)、ルネサンス期(1500年〜1600年)、産業革命期(1694年〜1776年)等、これまでも貨幣経済が大きく変化する時期はあったが、これにブロックチェーン期(2008年〜)が加わるのではないか。
サトシ・ナカモトの論文は、12章から構成されているが、論文内にブロックチェーンという言葉は一切記載がない(1章にチェーン・オブ・ブロックという言葉が一回使われているが)。
我々は、この論文の中からブロックチェーンという言葉を紡ぎだし、現在のようにブロックチェーンという言葉が使われるようになってきた。