DAppsとは?

従来のアプリケーションは、運営側が管理運営を行っている中央集権型のものでしたが、これに対しDAppsは、ブロックチェーン技術を利用した非中央集権の分散型アプリケーション(Decentralized Applications)のことをいいます。

これまでの中央集権型では、中央サーバー1ヶ所で情報管理を行っていましたが、DAppsによりブロックチェーン技術を利用することによって、情報を共有して管理するので、中央サーバーがハッキングを受けても個人情報が漏洩すること等がなくなります。

DAppsゲームと改正資金決済法

DAppsの機能を利用したゲームアプリが、多数登場してきており、今後は市場規模も大きくなる可能性があります。

しかし、DAppsゲームを利用するには、仮想通貨であるイーサリアム(ETH)を使ってゲーム内のアイテム等を購入するので、改正資金決済法に抵触してしまうかもしれない問題点があります。

DAppsゲームが、改正資金決済法における「仮想通貨交換業」に該当すると、金融庁から登録を受けていない業務を行うことが出来ないからです。

改正資金決済法の「仮想通貨交換業」の定義

7 この法律において「仮想通貨交換業」とは、次に掲げる行為のいずれかを業として行うことをいい、「仮想通貨の交換等」とは、第一号及び第二号に掲げる行為をいう。

一 仮想通貨の売買又は他の仮想通貨との交換

二 前号に掲げる行為の媒介、取次ぎ又は代理

三 その行う前二号に掲げる行為に関して、利用者の金銭又は仮想通貨の管理をすること。

Dappsゲームが改正資金決済法に抵触する理由

Dappsゲームが改正資金決済法に抵触する理由は下記の点です。

  • ユーザーがイーサリアムを使って、ゲーム内のアイテム等を購入する点
  • 購入したり育てたりする等して得たアイテム等をユーザー同士で、イーサリアムを使って、自由に売買できる点

以上の点が、Dappsゲームが上述に記載の、

一 仮想通貨の売買又は他の仮想通貨との交換
二 前号に掲げる行為の媒介、取次ぎ又は代理

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