アメリカ経済学会(AEA)が仮想通貨やブロックチェーンに関するセッションを行う

世界でも有名な学会であるアメリカ経済学会(AEA)において、仮想通貨やブロックチェーンのセッションが行われました(2019年1月4日)。

仮想通貨やブロックチェーンは、世界的に大きな経済学会においても存在感を強めているようです。

今回、開催された「ブロックチェーンとトークノミクス」というセッションでは、以下の4つの論文が発表されました。

  • Decentralized Mining in Centralized Pools(中央集権型の分散型マイニング)
  • Cryptocurrencies: Stylized Facts on a New Investible Instrument(仮想通貨においては、新たな投資手段)
  • A Theory of ICOs: Diversification, Agency, and Information Asymmetry(ICO理論は、多様化、エージェンシー、非対称な情報)
  • Tokenomics: Dynamic Compensation for Decentralized Contribution(トークノミクスは、分散型の貢献に対する力強い報酬)

3つ目のICOに関する論文は、ICOがベンチャーキャピタルに代わる新たな資金調達方法になり得る可能性について言及しました。

「ベンチャーキャピタル投資家の多様性が欠けた時」や「ICO投資家とICO起業家の情報の非対称性が大きくなりすぎない」等といった条件が揃えば、ICOが新たな資金調達方法として成功する可能性があるとしています。

2018年には、ICOによる調達額は前年を大幅に下回り、資金調達を主に行なっていたイーサリアムも大幅下落したことによって、ICO市場は低迷していきました。

ただ、世界一の仮想通貨取引所Binanceは2019年1月3日に、プラットフォーム上で「少なくても1ヶ月に1つのトークンを上場させる」という計画を発表する等、ICO市場にも明るい兆しが見られているとされています。

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