中央集権化から非中央集権化へ

2009年1月3日にビットコインが誕生してから10年が経過した。

ボラティリティが高いビットコインをはじめとした仮想通貨価格の動向が注目されているが、その根幹技術であるブロックチェーン技術が、GAFAのような巨大IT企業が運営管理する中央集権的なネットワークに換わる存在としてブロックチェーン技術の存在が大きくなっている。

上述のGAFAのような巨大IT企業は、利用者情報等のネットワークを集中管理しているが、この中央集権的なシステムは利用者にとって、個人情報の流出や悪用、システム崩壊によって全体が動かなくなる等リスクがある。

昨年のFacebookの個人情報流出は記憶に新しいが、世界中のインターネット利用者の情報が一握りの大企業が寡占している状態が問題視され始めている。

元々、中央集権的な管理は大変効率的であり、非中央集権的な分散化された手法は意思決定等が非効率になるので、巨大企業の独占が進んだと言えるが、既存の中央集権的なシステムを変革出来る機会が、ブロックチェーン技術の台頭によって現実味を帯びてきた。

ブロックチェーン技術は、中央管理者が不在で、改竄することが出来ず透明性が高いことから、利用者にとって安全で利便性が高いシステム構築をすることが出来る。

ブロックチェーン上への参加者全員で情報を分散化して共有し、あらかじめ設計されたアルゴリズムによって参加者全員で取引記録を更新していくので、誰かの独断や間違いでブロックチェーンの根底が覆されないようになっている。

仮想通貨の用途は台帳だけでなく、各種ソフトウエアの基盤としても使用することが出来て、現在は処理速度は遅いが、高速大量で処理する技術の開発が急速に進んでおり、その開発が進んでいけば、「効率的な技術に分散化に成功する」と、イーサリアムを開発した ヴィタリック・ブテリン氏は説明する。

インターネットが普及したように、世界中の誰もが使いたくなるようなサービスを開発することが出来れば、ブロックチェーンの普及が急加速するので、今後巨大なビジネスになっていく可能性がある。

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